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小児

こどもの頭部外傷

当院は夜間・休日の救急外来で小児の頭部外傷の対応をしています。当院の診療圏域では夜間・休日の小児例を対応できる病院は少ないため、有数の症例数を経験しております。 小児の頭部外傷ではほとんどの例では検査も治療も必要がなく、頭蓋内骨折や頭蓋内出血などの病変がみられる例はわずか2%です。

受傷時のことを覚えていない、吐き気や嘔吐が続く場合、「たんこぶ」が大きい場合には、小児では頭蓋骨骨折や・頭蓋内病変を伴っている可能性が高くなるので受診をおすすめします。乳児では、外傷後に普段と違って不機嫌が続く場合も受診を勧めます。呼びかけても目覚めない、左右どちらかの手足が動かない、けいれん、などの場合はすぐに救急要請を行ってください。

どのように受傷したかも重要です。大人にとって低いと感じるところからの転落でも、子供にとっては2階くらいの高さのことがあります。未就学児の場合、およそ1m以上の高さから転落した場合には受診をおすすめします。特に気をつけなくてはならないのは首の座る前の乳児です。この頃は、頭が体と比べて大きく、頭を打ったときの手足の防御反応も十分ではありません。さらに、成長が著しい時期であるため、脳の発達と頭蓋骨の発達がアンバランスとなって、頭蓋骨と脳との間に隙間ができて、頭蓋内出血を起こしやすくなります。

受傷後に打撲痕も目立たず、普段どおり元気な様子である場合は受診の必要がないことも多いです。しかしお子さんの怪我に心配になるお気持ちもよくわかります。ご心配がある場合は当院にご連絡ください。

実際のこども外傷による頭蓋骨骨折の例です

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こどもの頭の病気(脳腫瘍・血管障害・奇形)

脳神経外科が扱う小児の疾患には様々なものがあります。小児特有の脳腫瘍や血管奇形、水頭症や二分脊椎などの先天性疾患、難治性のてんかんに対する外科手術などがあります。こどもの頭の形が気になる、朝目覚めた後に頭痛や吐き気を訴えるなどのご心配がある際にはご相談ください。当院で診療、診断の上で、必要に応じて連携している専門病院へご紹介いたします。

連携施設

東京女子医科大学病院
国立成育医療研究センター

てんかん外科や一部の急性期疾患については当院でも治療を行っております。てんかん外科については当院ホームページのてんかんの項目もご参照ください。